インターハイ予選
注目選手インタビュー(全3部)
ー第3部ー
(②監督・高校編よりつづき)
<プロフィール>
田副 静和選手(たぞえ しずかず)/日大豊山高校3年/166cm/G
卓越したボールハンドリングが成せるプレイ中のルックアップが印象的であり、味方の得点に直結する鋭いパス、緩急をつけたドライブが持ち味。時には、試合の流れまでコントロールする田副選手はまさに司令塔。ディフェンスでは、低い姿勢と細かいステップでマッチアップの相手に本来のプレイをさせない。それらの姿は、河村勇輝(福岡第一高校→東海大学)を彷彿とさせ、インターハイ東京予選でも間違いなく躍動することだろう。
試合前の緊張のほぐし方
――インターハイ東京都予選が遂に始まりますが、意気込みをぜひ教えてください!
田副選手:東京都予選では、今年が最後の年なので、一戦一戦を大切に戦っていきたいです。その上で優勝を目指します。そして、日大豊山高校は全国大会では過去1勝もできていないので、悲願の全国大会での初勝利を達成したいです。
――「一戦一戦大切に」という話がありましたが、試合前緊張されることはありますか?されるようであれば、緩和する方法も教えてください。
田副選手:緊張するときはします。緊張をほぐす方法は、チームメイトと会話をすることですね。
――どんなタイミングで、どんな会話をされるのですか?
田副選手:タイミングは会場に入った後とか試合前のウォーミングアップの時です。話す内容は本当にくだらないことが多いです。例えば、相手チームの○番身長高いとか、相手チームの監督怖そうとか色々です。あとは、相手チームのマネージャーが女子マネージャーだとその話で盛り上がり、日大豊山高校は男子校なので、みんな悔しく思い、「絶対勝とうぜ!」と燃えてたりします(笑)。

仲間と会話して緊張をほぐす田副選手【写真】=HighFive
――チームの結束力も高まるいい方法ですね。ちなみに、女子マネージャーがいない男子校のチームもあると思いますが?
田副選手:変な話ですが、女子マネージャーのいない男子校は、自分たちと同じ境遇なので、それはそれで「負けられない!」と燃えます。
――隙がないですね。緊張をほぐす方法の他に、個人での試合前や練習前のルーティンはありますか?
試合前の2つのルーティーン
田副選手:2つあります。1つ目は靴下、バッシュは必ず左足から履くことです。いつからやっていたかも、なぜやっているかもわかりませんが、必ずそうしています。滅多にありませんが、もし右から靴下かバッシュを履いた時は、気持ち悪いので、一回バッシュも靴下も全部脱ぎ、それぞれ左足から履きなおすと思います。
――特徴的なルーティンですね。私なんか普段どっちから靴下や靴を履いているか、考えても思い出せないです。(笑)もう1つのルーティンも教えてください。
田副選手:2つ目は、ルーティンと呼べるかわかりませんが、試合の時は、試合会場に入ったタイミング、ウォーミングアップの時、ストレッチの時に今日自分が何をすべきか考え、整理することです。
――全てのスポーツ選手が実践すべきことのような気がしますが、なかなか実践できないことのような気もします。田副選手がキャプテンである理由の一つかもしれませんね。試合前ことお話頂きましたが、試合中意識している点を教えてください。
田副選手:試合中に意識していることは、判断を間違えないことです。攻撃でパスを捌く役割のPGを任されていますが、パスミス一つで失点に繋がるのが、バスケットの怖い所です。なので、パスの技術以前に、いかに自分で正しい判断ができるかを意識しています。
――キャプテン・PGにふさわしいメンテリティですね。注目してほしい点や得意なプレイはありますか?
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